過剰に負けず嫌いな人の心理
「負けず嫌い」は高い目標を達成するため
に大事な資質です。
スポーツ選手もライバルに勝つために記録
を伸ばしたり、それが励みになったりしま
すよね。
でも過剰な負けず嫌いは、自分自身が苦しく
なって、生き辛くなることがあります。
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過剰な負けず嫌いにはこんなタイプがあります。
A.幼い子供がもつような万能感をもち、
等身大の自分を受けいれられない。
B.自分が価値ある人間だと証明するため
勝ち続けなければならないと思っている。
AさんもBさんも一見、自信満々に見える
かもしれません。
でも、共通するのは、
ありのままの自分を認められない
という点です。
Aさんの場合:幼い子どもの万能感をもちつづけるわけ
A.幼い子供がもつような万能感をもち、
等身大の自分を受けいれられない。
まずAさんの自信は幼い子供の万能感です。
「自分はなんでもできる!」という根拠や
理由のない自信です。
だから子供のように、何にでも勝たないと
目に見えて機嫌が悪くなったり、本気で
怒ったりします。
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幼い子供の万能感はたいていの場合、
成長するにつれて消えていきます。
失敗を繰り返し、挫折を味わうことで、
現実に折り合いをつけていくからです。
でも、中にはAさんのように、自分は非凡
で、特別な存在だという幻想を抱きつづけ
てしまう場合があります。
そうなると、地道な努力をする我慢強さを
身につけられなかったり、すぐに諦めてしま
う癖がついてしまうことがあります。
本気を出して頑張らなければ、現実と向き
あわずにすみ、自分が特別である可能性を
残すことができるからです。
でも、努力せず諦めることで自分をまもって
いると、年相応の成長をすることができません。
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さらに、根拠のない自信により自己中心的に
なりがちです。
自分の思い通りにならないと、些細なことで
イライラし、対人関係がうまくいかなくなる
ことがあります。
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こうしたさまざまな問題がおきても、Aさん
は幼い頃の幻想を手放しません。
なぜならAさんにとって非凡であることは、
自分の存在意義にかかわるくらい重要なこと
だからです。
小さな頃の万能感をもったまま大人になる
理由は、Aさんの子ども時代にあります。
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Aさんの親はAさんが失敗しないように、
先回りをしてなんでもやってしまう親でした。
Aさんは親に失敗する機会を奪われながら、
他の子とは違うスゴイ子、特別な子として
育てられます。
Aさんは自分は特別で非凡だと思いこみ、
非凡な自分であれば、親に認めてもらえ、
愛してもらえると思いこみます。
裏をかえせば、普通で平凡な自分は認め
てもらえないし、愛してもらえないと
思いこんだのです。
Bさんの場合:勝たなければ自分に価値はないと思いこむわけ
B.自分が価値ある人間だと証明するため
勝ち続けなければならないと思っている。
Bさんが自信を維持するためには、人に勝つ
ことが絶対条件です。勝てない自分には価値
がないからです。
いつも勝つために必死になっているので、
どれだけ成功をおさめても心が満たされる
ことはありません。
Bさんが「勝てない自分には価値がない」
と思いこんだ理由は、やはり子ども時代にあります。
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厳しい親からいつも上から抑えつけられ、
「お前はダメだ」と否定ばかりされていた
Bさんは、自分はダメだという感覚をもつ
ようになります。
Bさんはその感覚に反抗し、
「自分はダメじゃない!すごい人間だ!」
と過剰にがんばります。
つまり、親にいわれた「お前はダメだ」が
心に生き続けているので、その感覚を否定
し続ける必要があったのです。
Bさんは頑張って結果をだしますが、
その努力は「自分はダメ」という感覚に
あらがう苦しいものです。
苦しい努力を長く続けると、生き辛さを
感じやすくなります。
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ほかにも勝ったときだけほめる親のケース
があります。
上から抑えつけられ、否定され続けた子供が
勝ったときだけほめてもらえた、という経験
をしたとします。
子供は、勝たなければ親に愛されない、
勝たなければ自分には価値がない、
と思いこむ可能性があります。
そういう子供は大人になっても勝ち続ける
ことで自己肯定感を保とうとします。
負けたら価値がない自分に転落してしまう
ので心が休まらず、たとえ成功しても生き
辛さを感じやすくなります。
生き辛さから抜け出すための解決策
AさんとBさんが大人になっても続けて
いるのは、
親に愛されたかった、
親に認めてもらいたかった、
その一心で決めた生き方です。
でも、親がいないと生きていけない
子供のときに決めた生き方は、
大人になった今は必要ないはずです。
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Aさんが生き辛さから抜け出すためには、
現実を受けいれ、
ありのままの自分を受け入れ、
挑戦し、失敗し、地道な努力を重ね、
成長していくことです。
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Bさんが生き辛さから抜けだすためには、
親の「お前はダメだ」は間違っていたこと、
十分、頑張って結果をだしてきたこと、
それを認めたたうえで、
「自分はダメだ」という思いこみを手放す
ことです。
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AさんにもBさんにも必要なのは、
ありのままの自分に価値がある
ことに深いところで気づいてもらう
ことです。
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AさんもBさんも生き辛さから抜け出す
力をもっています。
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